異業種交流手法を類型化すると、グループ内交流・グループ外交流、産学公(官)交流、地域間交流、海外交流などに分類できます。
第1段階「異業種グループ内交流」これは当然ですが、異業種交流をやりたい人達が自らの力だけでは異質な人との出会いが不十分なため、県・市や商工会議所等の用意する異業種グループに参画することによって、新しい出会いを探るという段階です。一般的にこの段階に留まってしまう例が非常に多いと思います。もちろん共同開発や新規事業化の芽が会員同志の交流から発生する場合も多いのですが、交流のレベルとしては、一番狭い段階だと考えておかないといけません。皮肉なことに異業種で構成されていることが、共同化を推進する場合、逆に大きな障害にもなります。あまりにも違い過ぎて、共通項がなかなか見つからないということです。
つまり異質な情報を取り込むことにより、自社の活性化を図ることは可能ですが、共通項が少ないという欠点があり、そこから、「意外と成果が乏しい」という批判になってしまうのです。もともと構成がそのようなものだという自覚が必要だ、ということです。 |