部局を超えた官の利用策についての事例です。かながわ異業種交流センターで水質浄化技術を持った8社が「水色プロジェクト」を結成しています。技術交流や共同販路開拓を目指していますが、神奈川県関連の情報収集のため、相模湖の見学を行いました。同湖のダム管理者である県企業庁利水局への橋渡しは、筆者の知っている人脈を活用したわけてすが、鎌倉円覚寺の池の浄化という件についても、文化財保護行政ということで県教育庁、またこのプロジェクトから独立した土壌改良プロジェクトが三浦半島地域の農地の状況を掴みたいということで、横須賀三浦地域を所管する農政事務所の紹介などを行っています。
直接的な営業ではありませんが、概略のことは判ります。過去においても、病院が使用している滅菌装置の部品製造業者が装置の使い勝手を知りたいというので、県立病院を紹介しました。手術室担当看護婦は、即時に「効果が薄い」(当時)と断言、問題点を色々教えてくれました。これなども貴重な情報です。
一般的に異業種交流担当部局は商工(労働)振興行政ということになりますが、テーマにより様々な部局の情報が生きるということですので、民間企業にとっては、ささやかであっても、直接関係した部局を紹介されることは非常に重要な成果です。 |