10月6日、岩手県盛岡市で「異業種グループネットワークフォーラム第2回全国大会inいわて」が開催されました。IT活用によるビジネスチャンスの拡大と新産業の創出を目指して、というサブタイトルを付けたこの大会は昨年11月の神奈川県で開かれた第1回を受けたものです。会場並びに事実上の主催団体でもあった岩手大学の活動が大変印象的でした。私は「産学連携によるビジネス展開」の座長を引き受けましたが、会場設営や受け付けその他の下働きを大学の先生方がみんな喜んでやっているのです。
1987年頃から大学の先生方が自主的に産学官の交流活動を開始、92年に正式に設立されたINS(岩手ネットワークシステム)という団体があって、会員数約700 、うち学が80、官が70、産が550 。会費は法人が1万円、個人が千円。殆ど先生方のボランティアで支えられています。
INSの愛称が「何時も飲んで騒ぐ」ということだそうで、そこから29もの交流研究会が発足。これが実質的な共同研究会の場になっています。 従って通常の産学官交流が大学独自か、官や経済団体の働き掛けで行なわれているのに対して、一体的な、かつ大変活発な集団ということが判りました。恐らく全国的にみても最も活動的な産学官交流グループだと思います。交流方式として非常に注目される内容でした。しかし学長は「まだ工学部中心だから」と課題を言っていましたが今後の発展が楽しみです。 |