IT化の一つの利用形態として、各種の情報交換の‘場’をメーリングリストを設置することにより、同時に多数の参加者の間で意見交換が出来るシステムがあります。 インターネット以前のパソコン通信時代にも利用されていたものですが、便利技術の反面、問題点もあります。
倫理的に問題のある情報や不適切な情報に対する統制は、基本的にメーリングリスト設置者が管理をするわけですが、最初の設置提案の中で運営条項として示す場合が多いです。しかし一旦発信されてしまえば、削除されるまでは読むことが出来ます。逆に一旦参加メンバーとして登録されてしまうと、読みたくない情報も間断なくきます。メーリングリストをもじって「迷惑リスト」という人もいます。
また折角開設してもちっとも意見を出さない人もいて、情報提供や意見提案者が限られてしまうという場合もあります。そうするとメーリングリストの意義が薄れます。文章を書くのが苦手という人も困りますが、忙しすぎて読まないというのも困ります。 最初に登録メンバーを適切に選定する必要があります。結局システムの問題ではなく、参加者という人間の問題に帰着します。その点、以前に触れたホームページの作成レベルと似たような問題に到着します。機械やシステムではなく、活用する人間の問題ということです。 |