前回ふれたホームヘルパー2級養成研修講座の実施企業匤コスモコーポレーションは、川崎市北部を拠点とする葬祭業の子会社です。
大手の葬祭業の実態を知ってから、もっと顧客本位の仕事をしようと親子でマンションの一室で営業を始めた会社です。地域密着型の事業展開の中から次第にクチコミで事業が伸び、マンションから出て店舗を構えましたが、会議室のない町内会へ会議室を開放するなどますますネットワークを広げ、寝台車の運行を赤字覚悟で行うなどその誠意ある営業方針が大変受けています。
福祉関連のビジネスを行うため、子会社を設立し、ホームヘルパーの養成研修の受託に成功。これも卒業生のネットワークを組織して現場の声を反映したので、講座が大変人気を呼んでいます。実施施設も各機関に協力を求めるなど万全を期しています。
ところが、区役所等へのPRが行き届き始めると、今度は本業の葬祭業の注文が激増し、予想外の効果を発揮しています。しかもヘルパー教育の実績を評価され、今度はIT教室も受託に成功、1年間の各種受託事業が実質1人で切り回しているにも拘わらず3千万円を越すなど事業として大成功です。
この不況下、事業をどのように成功させるのかを示唆している話です。 |