本年は12月4日から6日の3日間、横浜市内の産業貿易センターで開催されます。初日は就職希望者に対する合同面接会として80社を予定しています。求職者を2千人程と見込んでいます。中途採用希望者にとっては貴重な機会となるでしょう。神奈川県中小企業家同友会の全面的協力を得て行います。
5・6日は展示会と講演会・シンポジウム等を行います。展示小間は百を予定しており、異業種交流グループや同友会参加企業が出展します。あっという間に百小間が埋まりそうで主催者も調整に苦労しそうです。
講演会は、元富士電機の開発部門にいた三好紀臣氏に「商品化の可能性と開発戦略の具体化」についてお願いしております。中小企業の開発については、販路先を十分考えないで失敗する事例が多いので、大手企業の成功例・失敗例を具体的に挙げて、「成功する開発戦略」を考える機会にしたいと思います。
その他、「若手社員の交流セミナー」とシンポジウムを3本程企画しており、いずれも「異業種交流」をキーワードとしています。
最近の中小企業の動向の中で、大手企業の海外戦略やリストラ等現実の企業経営の難しさや実情について先ず相互に理解し合ってから、今後のネットワーク経営戦略について意見交換します。
異業種交流も本連載の通り、神奈川県では「事業化」を支援するプロジェクトが盛んです。いわゆる通常型異業種グループではない方式が全国的に注目を集めており、そうした経験交流も行います。また最近の国の補助金政策をバックにした資金確保対策なども事例を混ぜて経験交流します。 中小企業の情報化も現段階での課題や実例も焦点になるでしょう。
平成12年度から開始した本事業は国の新規成長産業15分野の中から、神奈川県にとって雇用増加を図れる9分野を指定した中から2分野、即ち、新製造技術と医療福祉の分野を選定しました。
コンソーシアムとは産学公(官)交流で事業展開を図ろうとする用語で、国等ではハード系の新規研究開発事業を「地域コンソーシアム事業」などとして補助金などを投下しています。
因みに9分野とは、情報通信・生活文化・医療福祉・新製造技術・ビジネス支援・人材・国際化・環境・バイオテクノロジーの各関連分野となっています。このうち情報通信は別部署で担当しています。今年度はさらに環境関連も着手する計画で進行中です。この施策の目的は民間企業や、新規に事業化を考えている人達を支援する「事業化促進支援」するということですが、開発資金や事業化資金の裏付けがなく、民間側にとっては必ずしも魅力のある施策とは言えません。しかし事業化のためには様々なネットワークを活用しなければなりませんし、開発資金にしても各種情報が必要ですし、申請書類の書き方支援ということもあります。事実、福祉施設や関連団体・研究機関・行政機関等を紹介したら大変喜ばれたということもあります。
異業種交流の新たな発展局面と実践事例(社説・産学公(官)交流52ー56) |