中国山東省威海市にある国際通商公司の東日本代表のI氏が、当異業種交流センターのビジネスコーディネータと知り合いであったということをきっかけに、神奈川県企業と威海市との取引支援のためのプロジェクトを設立しました。埋め立て用の砂利やパンスト、中古機械、農業用薬剤などの商談のほか現地生産体制など相当数の案件がリストアップされましたが、正直言ってなかなか最終ラウンドまで行かないケースが多く、海外貿易の難しさを感じました。
関西空港第2期工事に関連する埋め立て用の砂利の商談はとてつもなく大きな額であったため、日本側の大手企業からの圧力など予想外の事件が重なり、事実上、失敗に終わりました。また我々の商談情報が一部に漏れ、大手企業にさらわれたという事件もありました。当初は威海市側が窓口一本化を行い、非常に有利に商談が運ぶ方向であったのですが、日本側の資金難や中国側の国営資金の引き上げによる、交渉相手の公司の私企業化などの状況変化により、改めて新規ルートの開拓に力を注いでいます。
これらの商談交流覚書は全て神奈川県異業種グループ連絡会議議長名で行っています。平成12年度に環境事業団に採択された「威海市に対する環境測定と環境教育に関する国際交流支援事業」については環境NPOに準じる団体として「神奈川県異業種グループ連絡会議」が認定されました。過去3年間の環境関連プロジェクト活動が評価され、助成金390 万円の確保に繋がりました。異業種グループ連合体が環境NPOに準じる団体として認定されたのは全国で初めてのケースです。 |