一昨年12月にベトナムとミャンマーのプロジェクトが合同で忘年会を行いました。双方の会員企業からそれぞれ関連するビジネス案件を発表しあったところ、ベトナムでの案件をミャンマーでやった方が良いとか、ミャンマーでの案件をベトナムに持っていこうとか、相互交流の必要性が認識されました。
このことはこの二国間の乗り入れだけでなく、東アジア各国のプロジェクトの相互交流の重要性を示唆しています。
事実、ミャンマーから籾殻を輸入して、鉄鋼の圧延工程の焼鈍作業に使うという案件について、ミャンマーから日本までの海運コストが高く、困惑していましたところ、中国の威海プロジェクトの交易相手がシンガポール発の海運航路を保有しているということが判明し見積もりを依頼したこともあります。またその威海プロジェクトに対して、中国側から、商談の間に韓国勢が介入しており、手数料だけを取られている。直接日本側と取引することにより、もっと低価格で商品を提供可能だという提案も頂いています。さらに威海市は韓国の仁川と直行のフェリー便があるので、韓国交流のついでに威海市へ寄って欲しい、ということも勧められています。当然ですが、このように我々みたいなごくごく狭い範囲の活動ですら、東アジア関連プロジェクトの相互交流の有用価値を発見出来ます。新たにシンガポールがこれに加わることで、さらに現実の交流が進行する可能性があります。シンガポールはアセアン諸国の中心地域にあり、シンガポールを通して周辺各国への働きかけが可能で、またそういう意識をシンガポール自身が持っているということです。 |