シンガポールの来県による見学は全体に好評でした。特に金型加工やスチール製防火扉、建設関連工事など日本側の品質管理のレベルの高さについて改めて感じたようです。さらに地震国の各種耐震装置については、初めて見る人が多く、感心していました。
大企業と中小企業の下請関係など、日本もシンガポールと同じだと分かった、というエピソードもありました。
しかし当初、私どもが準備していた企業1社の見学希望が0名のため、中止となりました。大変良い企業でしたが、この辺りも双方の思い込みの違いが出たように思います。
また当方の英文による資料の準備不足のため、名簿等の後処理の宿題が残ってしまいました。
事前に神奈川県のシンガポール駐在を中継ぎにして、相当協議したわけですが、双方の意思確認が手間取りました。やはりこれだけの交流団を派遣するのですから1回はシンガポール側も直接来県して最終調整をすべきだと思いました。
私達は、9月に準備を兼ねたシンガポール交流シンポジウムを開催し、シンガポールと交流希望する企業を集めました。当日、参加企業をベースに「シンガポールビジネス交流会」を発足させました。
02年3月に、シンガポール側の中小企業セミナーに合わせて神奈川県異業種グループ連絡会議が中心になり、交流団を派遣する予定です。今度は日本側からの要望にシンガポール側がどう応えるか、ということになります。 |