シンガポール交流会の評価についてシンガポール側は、「イベントとしては大成功したが、ビジネス交流はいまいち」ということのようです。これは致しかたない事で、商談会でよくあることですが、自社の業種・業態は明示しますが、肝心のどんな企業にきて欲しいのかが、受け入れ側でもいまいち理解できない、ということがしばしばあります。確かに同じような業種の企業を交流させても、実際は全く異なるニーズで、同業者ではなく、異業種の顧客を探しているという場合もありますし、また逆に技術導入を図るために文字通りライバル的な企業との交流希望など、殆ど不可能な要求をしてくる場合もあります。ですから、1回の交流会でビジネス交流が不満足だ、と言われても、こちらもエージェントではないよ、とも言いたくなります。
特に「国際シンポジウム」はシンポジウムであって個別ビジネス交流でないという点が最後まですれ違いで、不満が残ったようでした。ただ、今後の交流を促進するためのツールとして日本側の参加者リストを精査しており、これにメールアドレスを付記してシンガポールへ送ることになっています。
一方、本年3月の日本側からの交流団の企画案を次のように提出したところ、これはこれでまた色々言ってきました。
すなわち日本側は、直ちに個別商談を期待するのではなく、シンガポール産業全体の動向、港湾設備、中小企業団地や商業集積、さらに政府の中小企業対策等の調査・視察。また日系企業との交流などの希望を提案しました。
これに対してはもっと個別商談をやれるようにしてくれ、とか参加企業数(日本側はせいぜい15人程度)が少なく、50人位引率してくれ、という意見。その割には3月の日程がシンガポール側の中小企業月間とは言うもののまだ未定ということでした。日本側は3月後半は役所の年度末や企業の決算期のため、困難という見解を送ってあります。結局5月、連休明けになりそうです。 |